美容健康

お風呂に入って汗をかいても、カロリー消費はされないけど、ダイエットには必要!?


お風呂とダイエットの関係性で言えば、長湯で、汗をいっぱいかいて、
カロリー消費と思ってる方いませんか?

もちろん、汗をかくというのは、カロリーを少なくともまったく消費しないわけではありませんが、
お風呂に入った時の汗の量と、有酸素運動をした時の汗の量が同じだった場合、
お風呂に入った時のカロリー消費は全然少ないという話です。

しかし、お風呂に入った時にダイエットの効果として何も無いのか?
といえば、効果はあります。

そのあたりを解説したいと思います。

お風呂に入る事で何がおこるのか?

知っておかなければならないのは、お風呂に入った時に、私達の身体で何が起こっているのか?ということです。

実際に、お風呂に入った時の実感として、
・身体があたたまる
・血行がよくなった気がする
・筋肉の疲れが取れる
・汗がでる
この辺があると思います。

では、それぞれどういった事が起きているか?

身体があたたまるのはなぜ?

私達の身体は、通常体温が36度前後だと思います。
そして、お風呂の温度は、42度前後だと思います。

「熱」というのは、温かい方から冷たい方へと移動します。
いわゆる、熱移動というやつで、同じ温度になるまで、熱は冷たい方へと移動します。

特に、人の身体というのは、体温を測る時に、脇の下に体温計を入れて図るのですが、
身体全体が同じ温度というわけではありません。

足や手など、身体の先端になればなるほど、熱が下がっていきます。

しかし、お風呂のお湯は、概ね同じ温度なので、
身体の先端であろうと、関係なく、42度のお湯で包んでくれるのです。

全身が、少しずつお湯から熱を取り入れていくことになります。

これにより、身体全体があたたまっていくのです。

血行がよくなった気がするのはなぜか?

お風呂に入った際に、体温が上がるのは、上に書いたとおりなのですが、
通常、身体の内側よりも外側の方が、外気に触れているので、
温度は低いのですが、お風呂に入っている場合は、
身体の外側から熱を取り込むため、外側の方が温度が高くなります。

身体の外側つまり、皮膚の下では、温度が上がることにより、毛細血管が広がります。
毛細血管が広がると、普段では、血液が流れにくい血管の端まで、血液が通り安くなります。

つまり、お風呂に入る前と比べて、血液循環がよくなり、血行がよくなったとなります。

筋肉の疲れが取れるのはなぜか?

筋肉が疲れているというのは、筋肉がエネルギーを消費することで、乳酸などの物質を生成します。
その際、筋肉を構成している細胞達が、酸化していきます。

酸化した細胞達を復活させるためには、疲労物質や老廃物を流し、
回復するための新たな酸素といろいろなビタミンなどが必要になります。

つまり、お風呂に入ることで、血行をよくすることで、
細胞達の復活のための新たな酸素といろいろなビタミンを吸収させやすくすることができるのです。

血行がよくなるというのは、血液内に停滞していた疲労物質や老廃物を流すだけでなく、
細胞の一つ一つに、酸素を送り、二酸化炭素を戻し、細胞が活性化するのです。

お風呂に入ると汗がでるのはなぜか?

お風呂に入ると汗がでるのは、筋肉を動かしたりした時の汗とは違います。
簡単に言えば、夏の暑い日に、汗がでるのと同じで、
身体の外が暑いから、汗をかいて、身体を冷やそうとする身体の機能です。

つまり、お風呂に入って汗をかいたとしても、それは、水分を外に出しているだけで
大きなカロリー消費が期待できるわけではありません。

あくまで、水分を出しているだけです。

お風呂に入る事でダイエットに効果はないのか?

お風呂に入っても、ダイエットに直接つながることはありません。
しかし、間接的にダイエットにつながっていきます。

まず、血行促進というか血液循環がよくなることで、
新陳代謝をアップしやすくできます。

また、人の身体は、50%~70%が水分でできています。
この水分は、毎日入れ替わっているのですが、入浴をすることで、
入れ替わるスピードがあがります。

簡単に言えば、身体の中にあった水分を強制的に、汗として流しているので、当然といえば当然です。

いわゆる、むくみというのは、水分の一部が、排出できずに滞てしまった結果起こります。
お風呂に入るとむくみが取れるというのは、排出できずに滞っていた水分を、
血行を良くすることで、改善しているということです。

毎日入浴することで、汗をかきやすい身体にできる!

いくら、身体を動かして、カロリーを消費するんだ!と意気込んでも、
脂肪を燃焼させるためには、血液から脂肪を燃焼をさせるためのエネルギーを取り込まなければ
脂肪を燃焼させることができないためです。

血液の流れを良くすることができる入浴は、関節的にダイエットへと繋がります。

また、汗をかくためには、汗腺が汚れていては、汗を出すこともできなくなってしまいます。

入浴することで、汗腺から汗を出すことを毎日しているだけでも、
しっかりと汗をかくことができるようになります。

毎日、シャワーで身体をきれいにしていても、
しっかり湯船に浸かって、毛穴の内側から汗をだすことにより、
汗を出しやすくできるのです。

現在の日本では、シャワーで済ませる人も増えているので、
毎日、湯船に浸かるだけでも、汗のかきやすさが変わってくるのが実感出来ると思います。

お風呂に入るということは、身体に負荷をかけて活性化させること!

お風呂に入るということには、3つの効果があると言われています。

「温熱作用」:体温が上がり、毛細血管が広がって、血行がよくなる
「水圧作用」:水圧が身体にかかることにより、手足の端から血液が押し戻されて心臓の動きが活発になり、血流やリンパの流れがよくなります。
「浮力作用」:身体の重さが軽くなり、身体を支えている筋肉が緩みます。

「温熱作用」で、体温が上がって、血行がよくなるということは、
身体全体が、活性化するということです。

活性化しているということは、細胞一つ一つの動きが活発になり、
全身が通常時よりも、エネルギー消費をしやすい状態へと移行していることと同じになります。

「水圧作用」で、身体全体が、外側から常に、圧力をかけられているということになり、
通常よりも、重力的な負荷がかかっている状態と同じになります。

つまり、お風呂に入ることにより、通常時とは違った負荷をかけられることにより、
身体全体の活性化を促すことができるようになります。

これを、毎日続けることにより、身体を活性化させておける時間を増やすことができるのです。

お風呂に入る場合、入浴剤は必要?

お風呂に長い時間入っていた場合、手がふやけたりしたことは無いでしょうか?
実はこれ、浸透圧という現象の1つで、
昔、理科の実験で、濃度の濃い食塩水と、濃度の薄い食塩水を用意して、実験したことがないでしょうか?
簡単に言うと、濃度の濃い食塩水に、濃度の薄い食塩水へと水分が移動して、
濃度を同じにしようとする力が働くという実験で、
身体に、水分が入ってきて、皮膚が水分を多く含んだ状態になり、手がふやけてしまうのです。

しかし、入浴剤を入れると、お風呂のお湯の濃度を上げることができます。

すると、身体の水分の濃度とお風呂のお湯の濃度が近づいていき、
入浴剤を沢山いれることで、逆に、お風呂に身体から水分を出すことができるのです。

いわゆる、塩サウナなどで、塩を身体に塗ったりするのは、この浸透圧を利用して、
更に、汗を出しやすくしているということなのです。

つまり、入浴剤をお風呂に入れることで、発汗性を促進し、
身体の新陳代謝をアップさせる効果があるのです。

また、入浴剤には、いろいろな成分が含まれていて、その成分によって、浸透圧以外でも
発汗性や、新陳代謝をアップさせて、いろいろな効果を出しやすくしてくれます。

なので、入浴剤は、積極的に使っていくのが良いとされています。

お風呂に入る時間は、どのくらいならいいの?

子供の頃、お風呂にちゃんと浸かりなさい!って言われたことありますよね?
100数えなさいとか、懐かしいと思います。

さて、お風呂に入っている時間はどのくらいならいいのかというと、
これは、人によって身体の大きさや体調などによって変わってきます。

一番わかり易いのは、お風呂に肩まで浸かり、
顔や額に、汗ばんで来る頃まで、というのが1つの目安になります。

どういうことかというと、長湯をしすぎると、のぼせたりするのですが、
こののぼせる手前が良いということです。

なぜ、長湯をするとのぼせるのかというと、
お風呂に入ることで、毛細血管が広がり、血行が良くなっていきます。

すると、温まった血液が、徐々に全身へと巡っていき、
身体全体の体温も上昇していきます。

すると、湯船に浸かっていて、わかりにくいのですが、
汗をどんどん出していきます。

これが、徐々に、首から頭へと広がっていきます。

すると、頭のてっぺんまで体温が上昇する前に、
顔や額に汗が出てくるようになってきます。

つまり、この状態が、のぼせる一歩手前。

このまま、お湯に浸かっていると、頭のてっぺんまで、体温があがってしまい。
のぼせてしまうのです。

なので、顔や額に汗が出るようになってきたら、お風呂から出る合図ということになります。

お風呂に入るのと、足湯だったらどっちがいいの?

お風呂に入るだけではなく、足湯という選択肢もあります。
昔からの健康法で、「頭寒足熱」というのがあります。

これは、足を温め、頭は涼しくするというような意味で、
昔から足を温めることは良いとされています。

実際に、足湯を経験したことがあるのであれば、
足をお湯に入れているだけで、身体がぽかぽか暖かくなり、
汗ばんでくるのを体験したことがあると思います。

これだけみると、足湯も効果があるのですが、ダイエットという点においては、
全身入浴と比べると、効果は薄いと言えます。

あくまで、血行を良くし、身体をあたためるという点では、一定の効果はありますが、
効果を得るためには、30分程度は足湯に浸かっている必要があり、
全身入浴であれば、数分で得られる効果の一部を得るだけということになるので
あまりおすすめはできません。

しかし、足湯用のバケツなどを使えば、入浴と比べ、簡単に利用できるので、
足のむくみの解消などでいえば、足湯だけでも効果があります。

半身浴という選択は?

半身浴は、デトックス効果があり、汗もいっぱい出せて良いとされていますが、
汗に関しては、全身浴同様、カロリー消費のある発汗ではなく、
暑くて、出る汗と代わりません。

全身浴と比べると、効果は薄いのです。

ただし、半身浴の場合は、ゆっくりとお湯に浸かることと、
アロマなどの効果を利用して、リラックス効果はとても高いので、
ダイエット効果を期待してではなく、リラックス効果を期待して利用するのにおすすめです。

まとめ

湯船につかって、汗をかいても、ダイエット効果はない。
毎日湯船につかることで、血行促進と汗腺を整えることで痩せやすい身体になる。

という話ですね。

普段は、シャワーばかりで、お風呂に入る習慣が無くなってきてはいますが、
お風呂に入るというのは、日本人なら続けていきたい習慣だと思います。

という感じで、参考になれば幸いです。

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